
フロントガラス雑学
カーナビアンテナ付きのフロントガラス
今回は、「アンテナ付きのガラスが割れた場合ってどうすればいいの?」という疑問にお答えします。
フロントガラスに貼り付けられている付加価値パーツのなかでも、なかなか手が出しにくいのがフィルムタイプのアンテナです。
そんなフィルムアンテナとはいったいどのようなものなのかご紹介します。
フィルムアンテナって?
フィルムアンテナとは、自動車のフロントガラスに直接取り付けることができ、ラジオやGPSなどの受信機能があります。車体に取り付けるポール状のアンテナに比べて、フィルムアンテナは外観がスリムでスタイリッシュなため、近年の自動車デザインに合わせてますます使用されるようになっています。
デザインの自由度も高く、損傷しづらく長持ちします。また、自動車の窓ガラスに直接貼り付けられているため、破損や盗難のリスクも低くなります。
フィルムアンテナは機能性も高く、AM/FMラジオ、DAB (デジタルオーディオブロードキャスト)、GPS、車載通信システムなど、複数の異なる無線通信サービスを同時にサポートすることができます。
そんな高性能なフィルムアンテナですが、欠点もあります。窓ガラスに直接取り付けるため、取り付けや取り替えが難しくなってしまうのです。
たとえばカーナビアンテナの場合、その型番や仕様に応じた形状のフィルムアンテナが貼り付けてあるのですが、今回はそういったアンテナ付きのフロントガラスの交換についても解説します。
プロに交換を依頼しよう
早速結論となりますが、カーナビや地デジアンテナ付きフロントガラスの交換は、プロの業者に依頼するのがおすすめです。
その理由について、カーナビアンテナを例にとって解説します。
理由その1.アンテナも取り寄せてくれる
自動車ガラスの交換やリペアを行う専門店(プロ)の場合、事前にカーナビのメーカー名や型番を伝えておくと、フロントガラスとセットでフィルムアンテナも手配してくれる業者が一般的です。
もしメーカー名や型番が分からない場合は、カーナビの取扱説明書を確認するか、もしくは車両を購入したディーラーへ確認すれば分かります。取扱説明書には「パナソニック」「パイオニア」などのおなじみのメーカー名が記載してあることが多いですが、製品によってはメーカー名の表記がなく「トヨタ純正」との表記のみの場合もあります。その場合は「トヨタ純正」と伝えればOKです。
ちなみに、なかには新しいフィルムアンテナを取り寄せず、現在フロントガラスに張り付いているフィルムアンテナを剥がして再利用(交換後の新品フロントガラスに貼り直し)してくれるケースもあるようです。このあたりもプロならではの技ですね。
理由その2.貼り付け位置精度が大事
フィルムアンテナの受信性能を正しく発揮するためには、アンテナの貼り付け位置が非常に大切です。そのため、不慣れな素人がフィルムを自分で購入し、フロントガラスに貼り付けたとしてもうまく機能しないことがあります。
その上、一度貼ったフィルムアンテナを剥がして再度貼り付けるといった繰り返し利用は基本的にはNG。一発でバチッとした位置に正しく貼り付ける必要があるのです。
そういったリスクを避けるためにも、フィルムアンテナの貼り付けも自動車ガラスのプロフェッショナルにお任せするのが良いでしょう。
まとめ
今回は、カーナビや地デジのフィルムアンテナ付きフロントガラスの交換について解説しました。
市販のフィルムアンテナを買って自ら貼り付けてみたけれど、地デジがうまく映らない。。といった体験談もよく耳にします。たとえ費用がかかったとしても、アンテナ付きガラスの交換はプロの専門業者に相談することをおすすめします。